美の壺「男の着物」 |
はぁ~~~
やっぱり男きものはかっこいいですよねぇ~。
「裏勝り(うらまさり)」
なんと日本的な、イイ言葉だなんだろ~~
番組の余韻にひたって、
ついつい父から譲られた着物一式を再び広げてしまった。
角帯。。。
まさに「ネクタイ」ですよねー。
一緒に番組を観ていたダンナ。
どうやら具体的な着物計画が頭に浮かんだもよう。
それは
「50才になったら着物を着る」
・・・・ええ~~~~まだ先じゃん(苦笑)
・・・いや、あっという間かも。
まあ、そのころには、いい具合にお腹も出て、着付けが楽かもしれん。
そういえば話は変わるけど、
ひと昔前までは、欧米の流行を追いかけてた現代日本の男性ファッションですが
今は真逆の現象が起きていて
ヨーロッパやアメリカの男の子が日本の男の子のファッションセンスを
マネしたり
お店に並んでまで、日本人デザイナーの服を買うんだとか~。
どうやら、日本人が得意とする繊細で精度の高い出来上がりや
細かいところまでこだわったデザインが、
欧米人のお洒落心を刺激したり、心を奪われるんだそうで。
へえ~~って感じですが、ちょっと誇らしい現象でもあります。
確かに、最近の日本の若い男の子のファッションを観ていると
好き、嫌いは別にして
とっても自信を持ってファッションを楽しんでいますもんね。
腰にジャラジャラと、こだわりのあるものをぶら下げたり
スニーカーの柄のほんのちょっとしたことに気を遣ったり・・・
まあ、「女性化」してるといっちゃ、それまでなんですが
実は、江戸時代にも「かぶきもん」と呼ばれるファッションリーダーがいたわけで
帯を腰よりかなり下に落として巻いたり
着物の裾をダラダラと引きずってみたり
頭の髷の形や向きに気をつかったり
腰に下げるタバコ入れや根付けのデザインにこだわったりしたんですから
全く今の若い男の子と同じだったわけです。
それから、ドクロマークやら、オドロオドロしいデザインが流行ってる昨今ですが
これも、実は江戸時代にすでに流行ってたんですよね!
例えばドクロ柄の長襦袢だったり、羽裏にしたり、
幕末には陣羽織の背中の柄にドクロマークが入ってたり
有名な話では、近藤勇のドクロ好きとか♪
今は単なるファッションですが、そのルーツは「魔よけ」だったんだそうで
恐ろしいものを体に身に付けることで、
かえって魔物が逃げていく・・・という意味合いなんだそうですね。
そう考えると、現代の男の子のセンスは実はとっても精神的で高尚な趣味!?
いずれにしても
昨今の奇抜なファッションセンスは、オバサンにはちょっと理解不能(苦笑)ですが
日本男性の飽くなきお洒落への探求心は、実は江戸時代から全く変わってないと思うと
なんだか微笑ましく思ってしまうんですよね。