芝居小屋 貧乏人は桜席 |
大好きな仁左衛門さんが出演されることももちろん
やっぱり江戸庶民の空気を味わえるってことで
お江戸大好きな自分としては、絶対に欠かせません♪
それにしても
小屋の設置にお金が掛かるとかで、一番安い桜席でさえ1万円以上。
通し狂言とはいえ、AからDプログラムまで全部観ると、大変なことになってしまいます。
ましてや「御大尽席」(笑)という、すごいネーミングの席に至っては35,000円ですぜ!
いったい、どういう方が座られるんでしょうか・・・
で、貧乏庶民の私は、悩んだあげくにBプログラムを選択。
そして、もちろん一番安い桜席を取りました・・・
ところが、この桜席。
ネットを調べて分かったのですが、なかなか人気のおいしい席なのだそうで。
席は舞台の真横、それも上から見下ろす席で、上下手合わせて全24席。
で、幕が引かれると、一緒に舞台の中に入ってしまうのですが
上演中は、普通の席からは観られない裏の世界をみられるし
幕間中も、裏方さんたちの仕事ぶりを見られたりするし
芝居中に役者さんが声を掛けてきて、「貧乏人」呼ばわりされたり(笑)するんだとか。
で、この桜席、昔は「吉野」と云われたんだそうで。桜席=吉野。風流だな~~。
ただし・・・まともな芝居の見方はもちろんできないですよね・・・
ましてや、今までの平成中村座の演目はほとんど「世話物」だったんで、
それなりに「遊び」の部分もあって気が楽ですが
今回は「忠臣蔵」。コッテコテの「時代物」ですもんね。
このあたり、桜席に座って 楽しめるかどうかはちょっと不安。
仁左さまの素敵なお姿もきちんと観られないだろうし・・・
普通に竹席か梅席をとっておけばよかったかな。。
ちなみに、一番舞台に近い「松席」は椅子じゃなくて、座布団(座椅子)。
御大尽席の次に高い席なんですが
足も伸ばせず、ものすごく疲れるそうで、着物ではかなりしんどいんだとか。
ところで「御大尽席」について。
私には一生、手が出せないような、この席ですが
名と値段だけじゃなくて、
実際に昔の「御大尽」そのまんまの扱いをされるそうで(爆)
まず、席の後ろは金屏風(笑)。座布団はフカフカ(掘りごたつ)。
もちろん、豪華なお弁当やらお菓子やらお茶やらもあって
一般人とは違う豪華なパンフレット付き(もちろん直筆の役者サイン入りだとか)。
で、芝居が始まる前や幕間などに、江戸時代の格好をした案内人さんが相手をしてくれたり
芝居中にも、実際「御大尽さま」として名指しされて、注目を浴びるのだとか(苦笑)
ついでに、芝居小屋の外には人力車も待機してて、
盛大なお見送りまであるんだとか。あはは!ちょっと恥ずかしいけど、笑える。
ただし、もちろん「御大尽さま」側も、それ相当の振る舞いが必要なんだそうで
「おひねり」を用意したり、ご祝儀を席の前に積み上げたりするんだとか?!
ついでに、身なりも大事なのは言わずもがな。
5年前の平成中村座では、振り袖を着ていらっしゃった若い女性もいたんだとか~。
こりゃ楽しい!
なんだか、これだけでもワクワクする中村座ですが
どうやら、ウワサによると、11月も同じ場所で「法界坊」をやるらしい。
うーん・・・困った!!!
だって11月は新橋演舞場で「花形歌舞伎」があるんですよ~~。
ある意味、私にとっては正月の浅草公会堂より魅力的ですわん。
(もっと贅沢言うなら、亀治郎さんとか染五郎さんとかも出てほしかったかな)
その上、11月の歌舞伎座の演目と役者がまだ発表されてませんが
仁左さま出てたらどうしよーーー困
もう、これ以上どこに金があるというんですかぁ。(泣)
話は戻って。
ちなみに桜席は椅子ですので、もっちろん着物で行きますとも。
それも、桜席に見合った(笑)江戸の一般庶民風の着物で。
どんなコーディネートにしようかなー。
浅草っぽく、木綿か紬で渋い姐さん風に?
それとも、アンティークっぽく、お茶屋のお嬢さん風に?(年がキツイか)
ま、私の着物レパートリーなんて、たかが知れてますが
それでも、こういうことを考えるのは心が浮き立ちますネ。
さて、芝居小屋初体験。どうなることでしょうか。