四月大歌舞伎 夜の部 |
初めての1列目。まあ、先日、記事にも書いたように、ちょっとあったものの(苦笑)
やはり前に障害物のない1列目は、おいしい席でありました。
しっかし、また雨予報・・・なので、着物はまた諦めました(涙)
今となっては、着物を着ない歌舞伎鑑賞は、どこか物足りないものになりつつあります。
ああ、雨でも堂々と着物を着られる日は来るのだろうか。。。。
『将軍、江戸を去る』
幕末は大好きな時代だし、、個人的にはすごく興味ある内容だったけど
「勤王」とか「尊皇」とか、この時期特有の政治思想の複雑さが絡むと
歌舞伎の題材としては、ちょっと華がなさすぎなんだよね・・・^^;
でも、そういうハンデがあっても伝わるものがあるのは
やはり三津五郎さんの演技力のなせる技なんだろうなぁ。
最後のシーンの千住大橋の装置もすばらしかった~!
『勧進帳』
仁左衛門さんの弁慶・玉三郎さんの義経・勘三郎さんの富樫
という、スーパートリオによる競演~!
去年5月に団十郎さんと菊五郎さんでも見たけど
私は今回のほうがずっと好み。
仁左衛門さんの、美しく淀みなく、そして重厚な弁慶の長セリフ。ああ、幸せ。
ただし花道が見られなかったのが残念だなあ。
『浮かれ心中』
あっはっは!!サイコーでした。
今回、3階席のセンター一帯に、ベトナム人留学生の団体が座ってたんですが
彼らも、もう、大喜びしてました(笑)
まあ、これこそ「歌舞伎」と思われちゃったら困る気がするけど(汗)
歌舞伎の器の広さを、またもや実感。すごいなぁ。
そして勘三郎さんてば、この人は本当にエンターテイナー~!
そして、その勘三郎さんを光らせる三津五郎さんと時蔵さんの演技力にも拍手。
この演目は、3階席で見て正解でした(笑)
それで、この『浮かれ心中』っていうのは
今、続編を読んでる「磐音」さんシリーズと時代がほとんど一緒なんですよね。
で、磐音さんが仲良くしてる絵師の北尾(だったっけ?)のモデルは
この劇中に名前が何度も出てくる
江戸の名絵師、山東京伝(さんとうきょうでん)じゃないかと踏んでるんですが
老中が田沼意次から松平定信にかわると、いろいろな遊楽文化が禁止されて
山東京伝も手鎖の刑で獄中で亡くなるわけですが・・・・
歌舞伎を観つつ、
ついつい磐音さんシリーズ登場人物の将来をちょっと危惧してしまうんだな(苦笑)
しかし、すっかり歌舞伎の虜になってしまった自分。
まさか、こんなことになるとは、数年前の自分からは考えられなかったことデス。
人生、ホント、何があるか分かりませんなぁ。
ところで12月の夜の部で大好評で、
歌舞伎講座の先生も大絶賛してらした
玉三郎さん演出・主演の『ふるあめりかに袖はぬらさじ』が
早くもシネマ歌舞伎として登場するんですね~~!
12月の歌舞伎座では、なぜか見逃してしまった自分(泣)
生の舞台には勝てないものの、やっぱり観に行くしかないでしょう~♪