ドキュメンタリー「綿花地帯からの告発」ほか感想 |
★BS1・BS世界のドキュメンタリー 「目覚める大国インド・綿花地帯からの告発」
欧州の大手スーパーや小売店などで安く売られるタオルやシーツが、実はインド北西部のコットンベルト(綿花栽培地帯)で働く労働者や地域住民の健康を犠牲にして生産されているという、企業のグローバル化に警鐘を鳴らす番組。綿花の生産性を上げて価格競争力を高めるため、年に20~30回もの農薬の大量散布が行われ、がんの発生率が著しい高まりを見せているインドの状況を取材した。(NHK番組表から)
先日、エコバッグ騒動について、ちょっと書いたのですが
たまたま、その後にこれを観て、かなりショックを受けました。
○ニクロはほとんどが中国産ですが
日本の安売り衣料店の衣料が
実はどういう経路をたどって店頭に並ぶのかなんてことも
ちょっと気になってしまいます。
それから、このタイトルとは別のドキュメンタリーもたまたま観てしまったのですが
その内容もかなりショッキングでした。
残念ながら途中から観たので、タイトルや詳しい地名は不明なのですが
ある土地の先住民族が昔から薬草として重宝している現地のある植物を
最近、アメリカ人がやってきて、黙ってごっそりと伐採してしていってしまう。
それで先住民たちが困惑しているという内容のものでした。
アメリカ人がこの植物を何に使うかというと、ダイエット。
つまり、この植物には肥満を抑制する成分が含まれていることが最近分かり
ただで原料をせしめて、飽食にまみれた先進国の人間に売りつけて儲けているとのことでした。
ゴア氏のドキュメンタリー映画『不都合な真実』を観た自分としては
自然環境破壊やエコロジーの問題はとても気になりますし
そういう問題に先進国や企業が取り組むことはいいことだと思います。
でも、環境に優しいトウモロコシが、石油の代わりにいいらしい。
じゃあ、トウモロコシだ、トウモロコシだと安易に騒ぐ先進国。
そしてトウモロコシの値段が高騰して
トウモロコシを主食としている途上国の人たちがトウモロコシを買えなくなる事実。
先進国の金儲け中心の偽善的エゴイズムが
実は途上国を苦しめているという裏の真実があるということにも目を向けなければ
本当に解決することにはつながらないのかもしれません。
だからといって
先進国の恩恵をたっぷり受けた自分自身の行動を考えると
偉そうなことを言える立場にはかなり遠い。
恥ずかしいことですが、今の生活のレベルを落とすことは難しいものです。
そしてエコロジー活動はおろか、そういう自分の生活そのものが
実は誰かを苦しめているかもしれない・・・
いろいろと考えさせられるドキュメンタリーでした。
★NHK教育テレビ 歌舞伎「俳優祭」
私、この「俳優祭」なるものの存在を全く知らなかったのですが
先日、じゃがバタ子さんから、この番組を教えていただき、
初めてテレビで観させていただきました。
(じゃがバタ子さん、ありがとうございます~!)
「俳優祭」とは何じゃろかというと、
つまりはプロ野球でいうところの「ファン感謝デー」とでもいいましょうか。
数年に1回、人気歌舞伎役者が一同に歌舞伎座に集結して
いつもとはちがう姿をファンに見せてくれるお祭りですね。
これは、チケット取るのは至難の業でしょうな・・・。
幾つかの演目があるのですが
今回のメインは「白雪姫」。そう、あの白雪姫を歌舞伎調にアレンジしたものなんですが
これが抱腹絶倒。ほーんと、可笑しかった。
白雪姫は玉三郎さん。これは普通の配役というか、本当に美しい。
それだけに脇役の奇抜さがかえって可笑しいんですよね。
それから魔女役が團十郎さんで、鏡の精が海老蔵さん。
海老蔵さんのやる気なさそうな鏡の精がサイコー。
親子の鏡の面と裏でのやりとり、あれはアドリブでしょうか。
ほかにも見所いっぱいあったんですが
最後に出てきた王子は松本幸四郎さん。
花道半ばで、おもむろに胸元から青いハンカチを出して汗ふきふき(爆)
いやー、今更ベタなネタなんですけど
絶妙の間っていうんでしょうか、おかしくって、おかしくって。
ほかの歌舞伎役者さんもそうですが
たった、一日のお祭りにどのくらいの時間を掛けて稽古するのか分かりませんが
さすが、基本ができている方々なんで、
笑いの間をはずさないんですよネ。本当に面白かったです。
テレビでも十分、堪能いたしました。
★フジ 27時間テレビ「クイズ ヘキサゴン スペシャル」
この手のチャリティー番組は、先日書いたように、番組のあり方に同調できないし
ついダラダラ観てしまうんで、普通は手を出さないんですが
今年は「新選組!」メンバーが局長を応援するために
放送局の垣根を越えて(笑)再び集結することを知り
いてもたってもいられなくなって、録画してしまいました(ミーハーですいません)
藤原竜也くん、オダジョー、中村勘太郎くん、堺雅人さんがいなくて残念だったけど
(皆さん、舞台や映画撮影で忙しいみたいですね)
久しぶりに永倉、左ノ助、源さん、そして、かっちゃん&トシの姿を一緒に観られて
4年前にタイムスリップした気分です。
それにしても、テレビでここまでお腹かかえて笑ったのって久しぶりです。
「ヘキサゴン」は久しぶりに観たんですが
上地雄輔くんって最強。スゴイわ(笑)
それでもって、松坂大輔くんと横浜高校時代にバッテリー組んでたとは!
まあね、雑学を知っているのと、頭がいいのとは違うし
人間、収まるべきところにうまく収まって役に立てれば、それでいいのかなぁと。
(私も若い頃は四字熟語とか時事言葉に弱くて
クラブの仲間にからかわれたほうなんで^^擁護してしまいます)
山本耕史くんもサイコーでしたわ~
俺は俺でしかないし、実際以上に観るならどうぞ勝手にというような
真っ正直な潔さが、私の中ではイチロー選手に通じるものがあるんですよね。
彼は1歳から子役で忙しかったし、
確か、勉強は嫌いって言ってましたもんね。
「組!」のときにも、オダジョーと香取くんが、
ちょっと高尚なフランス映画の話題で盛り上がってたのに
自分は話しに入れない、本を読むのも嫌いとかって拗ねてましたし(笑)
「ヘキサゴン」より、「フレンドパークⅡ」がずっとお似合いだと思いますが(笑)、
レギュラーメンバーにも誘われていましたし
あの堂々っぷりというか、何とも言えない絶妙な可笑しさは
絶対に視聴者にも好感度アップしたでしょうネ。
それに、あの素の山本くんの姿を見てたら
三谷さんの「あて書き」って、本当にスゴイんだなあと改めて感心したり。
でも「居眠り磐音」の山本くんしか知らない人は、すっごいショック受けたかも(苦笑)
ところで、今回もドラマはほとんど脱落。
結局意識して見続けるドラマは
「風林火山」
「居眠り磐音江戸双紙 陽炎の辻」
「刺客請負人」
になってしまった・・・。って時代劇ばっかりじゃん(苦笑)
あ、アニメ「地球へ・・・」も見続けてます。
ソルジャー・ブルーが死んで、あのエンディングの絵は泣きましたよ・・・。