「居眠り磐音 江戸双紙 陽炎の辻」第1話 |
首を長くして、この日を待ってた甲斐があったというものデスヨ。
山本耕史くん・・・ホントに素敵デスネぇ。
最近、うちのテレビのチューナーが悪いらしく、BS関係の録画ができません(泣)
アナログNHKも録画した画質が最悪・・・
絶対にDVD買います!
それにしても、この女性のような優しくも艶っぽい笑顔ったら!
土方歳三とは違って、心から安心している笑顔・・・癒されますネぇ。
注:えー。先に断っておきますが、
このドラマに関してはほとんどミーハー目線で観ておりますゆえ
まともなレビューはできません。あしからず。
それから、ネタバレも含みます。お気をつけくださいまし。
前にも書いたことなんですけど
山本耕史くんが坂崎磐音役だと知ってから原作を読んでみて、
最初は、山本くんの磐音はちょっと違うんじゃないかなぁと心配していたんです。
それに、このベストセラーである原作には絶大なファンが居るわけで
そういう原作ファンが山本磐音をどう思うだろうかと。
しかーし。あれまぁ!
実際にドラマを観て、そんな心配は全く杞憂でしたネ!
それどころか期待していたより、ずっとヨカッタ。
これなら原作ファンにとっても細かい設定上の突っ込みはあれど
山本坂崎磐音の配役には合格点がもらえるんじゃないかな?
実は、原作を読んだときには、この魅力的な主役にハマリつつも
「こんなヤツ、いねーよ」と突っ込みを一々入れていたんですよね(笑)。
だって、爽やかで春風駘蕩で誠実で優しく謙虚で、
そして気高く理知的なスーパーヒーロー(笑)ですよ!もう、あり得ん。
でも
山本くんの演じる実際に動く「坂崎磐音」を観たら
もう、もう!こんな人いたら、ホントに好きになっちゃうかも・・・って(苦笑)。
イヤー・・・山本くん、本当に、原作そのまんまの磐音になりきって演じてくれました(涙)。
さすが、演技派俳優です。
でもね・・・今回の彼の時代劇を演じる姿を見たら
益々、いつか若いうちに彼本来の魅力が発揮できるような
美しきダーティーヒーローを演じてほしいなあ・・・と、やっぱりちょっと思ったり。。。
いやいや!贅沢は申しませんヨ。
とりあえず、今は彼の坂崎磐音にどっぷり浸からせていただきます~!
さて・・・脚本に関してですが
原作者の佐伯氏は「ドラマと原作は別物と思ってる」とおっしゃってましたが
そういうことをあまり意識せず、
細かい設定変更にも全く違和感なくすんなり入れた感じですね。
ただ、第1回目だということで、いろいろ説明しなくちゃいけないことがあるし
かなり詰め込んだ感じはあったかな。
まあ、この辺は原作読んでない人がどのくらい理解できたのかなーというところですが
前半の豊後関前藩での事件の説明と、
後半の江戸の長屋の人物紹介などなど、
ナレーションに頼り過ぎずに、スピード感よく、うまく詰めたなあと私は感心しましたヨ。
でも、できれば大河ドラマのように、第1回だけ1時間にしてもヨカッタのに。
そうしたら、慎之輔が騙されてしまう辺りを、もうちょっと丁寧に描けたかも。
はー。45分間はあっという間です。
特にヨカッタのは言わずもがな。琴平と磐音の闘いの場面。
ここは息が詰まりそうになりました・・・
琴平の力強く攻めて攻めて攻めまくる剣に対し
磐音は、攻めてくる剣をするりとかわしまくって受け止める剣・・・
というのが原作の設定でしたが、
まさにそれを映像で体現したごとくの素晴らしい殺陣。
そして、琴平と対峙して、目に涙を浮かべる磐音。
最後に磐音が呆然としてガクッと腰を落とすところ・・・この辺りはじわっと涙が。。。
それに山本くんはもちろんですが、
琴平役の塩谷瞬くんの迫真の演技が本当に素晴らしかったです。
磐音と対峙して、表情がキッっと引き締まるところは
思わず「おおっ」とうなりましたし
磐音に、事件が悪しき企みだったことを知らされて
血だらけになりながら「ウオォ~」と慟哭するところは胸が痛くなりました。
塩谷くんって「パッチギ!」の気の弱い高校生の演技でしか知らなかったんですが、
実は、こんな力強い演技をする方だったんですネ。
要チェックだワ(笑)。
それから音楽。
やっぱり佐藤さんのセンス。私は大好き。
「ハゲタカ」のときにもすごく不思議な曲調で人の心のざわめきを表現してましたけど
今回も、磐音と琴平の殺陣前半の哀しい曲と、
月の光が磐音にあたって、「居眠り剣法」を捨てるところの
ラテン調のギターの調べ。・・・いいわぁ。
あと、私が原作で好きなのは
コテコテのバカ丁寧な「ござる調」侍言葉で、大人子供選ばずにおっとり話す磐音と
ちゃきちゃきのスピード感ある江戸っ子たちの言葉遣いのギャップ。
で、磐音の言葉遣いやお坊ちゃん育ちの天然っぷりに一々突っ込み入れる江戸っ子。
これが、もうとても可笑しいんですが
これが今回のドラマでもいかんなく発揮されていて
すごく嬉しかったです。
例えば、
磐音が鰻屋で鰻割くときに
大まじめに「では、参る」って言うと
職人、松吉が
「やっとうじゃねーってぇの!」
って突っ込むところは、ニンマリしちゃいました!そうそう!こういう感じを
これからもよろしくお願いしますヨ。
ちなみに「やっとう」っていうのは
江戸ことばで「剣術」とか「剣術稽古」っていうような意味なんですが
語源は「ヤッ」が剣を抜く声。「トウッ」は相手を斬る声・・・でヤットウと・・・。
あまりに安易すぎだと^^。でも、こういう江戸ことば、いいですよね。
それからエンディングの2匹のネコのアニメーション、すごく素敵でした~。
白い折鶴は奈緒ですね。(ネタバレになってしまうので理由は説明はできませんが)
で、オス猫はもちろん磐音。メス猫はおこんさん。
オス猫が、白い折鶴を目で追って、じっと見つめるところ。
絵はユーモラスで可愛らしいのですが、
実は、奈緒を想う磐音のせつなさを表現してるんですよね・・・
雨が降ってきて、番傘の柄を後ろ足でポンっと押して、
おこんさんネコに雨が当たらないようにして去っていく磐音ネコ・・・
ここは磐音のさりげない優しさがとってもうまく表われていて、大好きなところ。
そして、白い折鶴を追いかけ回して疲れて果て
あげくに大八車からするりと落とされると、そこには、おこんさんが居たと・・・。
で、安心して再び眠ってしまう・・・
うーん。短いのに、感慨深いアニメーションです。
で、ほかにも書きたいことがいっぱいあるんですが
収拾つかなくなりそうなので、いつもの★印で書き並べさせていただきます~
★「陽炎の辻」の意味は
原作では陽炎が立ち上りそうな炎暑の真っ昼間に「御番の辻」で
琴平と磐音が闘ったことに由来すると思うんですよねー。
でも、今回は月夜の晩・・・うーん。この副題、なにゆえ?
★柏原くん。剣術は二人に劣るものの、きまじめで優等生で弁が立って、3人の中で唯一、妻帯者であるしっかりもの・・・というのが私が原作を読んでイメージした慎之輔像なんですが、そこをもう少し際出たせて演じてくれたら、それゆえ、その真面目さが仇となって墜ちていく感じがよりうまく伝わったかなあと。
端折ってるので仕方なかったけど、単に騙されやすい精神的に弱々しい若者という感じに見えてしまったかも。
★とはいえ、豊後関前藩の将来を背負ってたつ若者3人衆!
イケメン揃いで見応えありましたワ(笑)
★予告で鶴見辰吾さんが出てきて、いったい何の役かなと。悪役かなと思ったら
なんと!中居半蔵です!これから磐音を助けていきます。すごくいい配役だと思います。
★慎之輔の口上を琴平に持ってきた爺や・・・
「新選組血風録」で、飄々とした斉藤一を演じた左右田一平さんですネ!贅沢だー
★ハハハ。顔のアップが多いのは、「組!」からの、NHKの傾向なんですかねー。
いや、私は山本君のアップは、いくらでもOKなんで、全然気にしてません。
(すいません、ミーハーです)
★刀のシャキーンって音が気になるって、ブログや掲示板で言われてますが
私は気にならないなあ・・・っていうか、時代劇って、こんなもんじゃないかなぁ。
あ、予告で流れた映像の、刀同士が当たったときの火花をCGで現すあれ・・
あれはやめたほうがいいような(苦笑)
★予告の声は、もしかして近藤正臣さんですネ~私、この方の声、大好きなんですよネ。
それにしても、近藤さんが今津屋の由蔵さんを演じるとは本当に楽しみ~!
原作では、仕事のできるちょっと好々爺ぽいイメージだったのですが
ドラマではちょっと苦み走った渋めの部長タイプ風って感じでしょうか。
★磐音の妹、伊代役の女の子、どこかのドラマに出てた記憶があったんですけど
なかなか思いつかず・・・
そうそう!「芋たこなんきん」の主役の藤山さんの中学生時代を演じてた子ですヨ!
小学生まで演じてた子は藤山さんにそっくりで、演技もコミカルだったのに
この子は全然似てないし、かわい過ぎて(笑)つまらなかったんだよね・・・
今回の役は初々しさが出てて合ってますネ。
ほかに気づいたことがあったら、追加します。