アニメ:のだめカンタービレ Lesson5 |
レベルの高い楽器奏者とレベルの低い指揮者のオケ。
レベルの低い楽器奏者とレベルの高い指揮者のオケ。
どちらのオーケストラが、より聴衆を感動させる可能性が高いかというと、実は後者だというようなことをおっしゃっていました。
それから、奏者を罵倒したり、練習が無駄に長い指揮者は嫌われる・・・というようなことも書いていました(確実に千秋は嫌われます・笑)
有名な話ですが、実際に巨匠カラヤンや、若き日の小澤征爾だって、オーケストラに嫌われてボイコットされたこともあるんですものネ。
音楽性よりも、むしろ指揮者の人間性がレベルの低いオーケストラのモチベーションをも引き上げて、感動的な音楽をも奏でる力を出させるということですよね。
これって、オーケストラだけではなく
普通の社会の中でも言えることですもんね。
千秋は、ピアノやバイオリンを通して、のだめや峰を自由に弾かせることはできたのに
指揮者としてはまだまだ未熟で、自分のレベルや感情を押しつけるだけ
そして、
それではオーケストラは成り立たないということを
目の前でシュトレーゼマンに見せつけられ、
改めて素直な気持ちでシュトレーゼマンに師事して学びたいと思うのでした。
一方、ミルヒーはというと、「失格」を与えるものの、千秋の中に指揮者としての素晴らしい素質をちゃんと見抜いた模様。めでたく弟子にするのでした・・・。
今回はギャグ場面も少なく、
指揮の動きなど、アニメとしての動きも正直期待するものにはかなり遠かったけど(泣)
作画はきれいだったし
ストーリーとして重要なところをしっかりと見せてくれました。
やっぱり、原作の良さをつぶさずに、フォローするべきところはしっかりと手をいれてる脚本がいいんですよね。
それから、千秋役の関さんがホントに上手なんですよねぇ。
ついついギャグ場面の声に意識が向きがちだけど
1人で心情を語るモノローグ部分は、本当に気持ちが伝わります。
それにしても、千秋サマったら
初めての指揮で、どんなに意地悪されても怯まないコワ~イ「オレ様」ぶりを発揮したかと思えば、
最後には、まるでのだめを「ペット」化してしまったような、さりげなく優しい
「ホレ かえるぞ」
ですよ~!このセリフなんて、原作では吹き出しにもなっていない小さな文字なんですけど、ここをちゃんと声にしてくれただけでも感動デスよ。
あと、Sオケのベト7の演奏は、ドラマの曲を使い回してないんですね。
ドラマのあからさまな「ヘタっぴ」ぶりは、正直「おいおい、これじゃ高校のクラブレベルでしょ~が」と思ってしまったんですが(まあ、ドラマだから分かりやすくしたんでしょうけど)
アニメは、さりげなくヘタ・・・というふうな演奏なんですよね。
オーボエとクラリネットのダーティペアが意地悪して、お互いの演奏部分を交換してしまうところも、明からさまじゃなくて良かったと思います。
いくらヘタでも、一応は音大生ですからねぇ。。
こういう部分も、かなりアニメはリアリティにこだわってるものと思われますネ。
ところで・・・来週は、さくらちゃんエピですね。
ということはギャグてんこ盛りの回を期待できそうです。
それにもしかすると、原作通りだとしたら、ドラマではやらなかったべートベン3番「皇帝」がチラっと流れるかもかも~!
確かにベト7も華やかで大好きな曲だけど、黒い羽根が舞い上がる「黒王子」キャラの千秋には「皇帝」のほうが絶対に向いてると思うんだよねぇ。。(あ、ドラマの玉木千秋にはベト7のほうがお似合いだと思うので、ドラマはあれで良かったのかもね)
ところで・・・期待はあまりしてなかったのですが、やっぱり後期試験エピソードは丸ごとカットかぁ。
ドラマでもカットされちゃったし、今度こそちょっと観たかったなあ。
人の世話焼いて、自分が損しちゃう、ちょっとカワイソーな千秋っぷりとか、
峰パパの、「食い逃げですかぁ 先生」
とか、動き付きで観たかったカモなあ。
ま、「こたつ」エピと同じく本筋から外れるから、仕方ないですけどネ・・・。