ドラマ:大河ドラマ「新選組!」第14話 京へ到着(再放送) |
試衛館一同。。。
今回、なんといってもツボだったのは
真っさらで純朴な沖田総司こと藤原竜也のあの演技!
そしてその総司に、自分にはない輝きを感じ取ってしまう芹沢鴨こと佐藤浩市のどす黒さ。
この二人のぶつかり合いは、なぜかドキドキします。
こんな総司はあり得ない!と放送当時は総司ファンからのブーイングもあったのですが
三谷さんは、司馬先生の総司像とも、
ちまたで流行っていた某コミックの総司像とも違う、
新しい藤原総司をみごとに作り上げて最終回に向けて昇華させます。
全話を観たあと感じたのは、よくまあ、藤原君はこんな難しい総司を演じられたなあと。
それぐらい振り幅の激しい、深い役どころの沖田総司像です。
試衛館一同は、山南以外、世の中のことに疎かったわけで
清河の建白書の内容に微塵の疑いも感じません。
(歳三は、建白書というより清河自身をうさんくさく感じてるのでしょう・笑)
山南が悩みながら縁側に出ると、隣の部屋の縁側で、難しい顔をしている男がいる。
芹沢一派の新見錦。
彼も、芹沢たちがのんきに飲みに行っている間、同じようなことを考えていたわけです。
山南と新見。
この二人のゆくすえを考えると、とても象徴的なシーンであることに今さらながら唸ってしまいます。
それにしても
江戸とは明らかに違う、京の夜の風景。
窓の格子や、壁の色。明かり。そして女性。
そして音楽。
何かが始まったことを感じさせるような、細かい美術や演出が光っています。