映画レビュー:それでもボクはやってない |
いやあ。。。。
2週続けて社会派の映画を観ましたが
これもホント、見応えありました・・・・。
一応、フジテレビが製作で、製作トップはあの亀山千広氏です。
でも
エンターテインメント性は
ほとんどない!!
それで2時間半。
でも全く長さを感じることなく
日本の裁判制度。それに至るまでの警察を中心にした
「国家」の体質を
重く、重く、見せつけられました。
有罪、無罪。
裁判官や警察官にとって
どちらの判決が得なのか。
正直言って
ネタバレになってしまうかもしれませんが
観た後、すご~~~~~~~~く重くなる映画です。
実際、あまりに気分が重くなった自分は
急きょ、美容院に行っちゃいました。
もう、そのまま家に帰る気分になれなかったです・・・
でも
それでも観て良かったと思う映画でしたし、
観るべき映画だと思いました。
だって実際にあったことですし、今もそれでひどい目にあっている人たちがいるんですよね。
特に、男性は震えてしまうかもしれないけれど、
いつ、誰の身に起こってもおかしくないことなんですよね。
それから、女性にとっても痴漢はもちろん許されるべきことじゃない。
私も若い頃は(笑)、電車や道や本屋(笑)で痴漢に遭って、泣きを見たことがあるし
電車の中で他の女性が痴漢に遭っているのを観たこともあります。
でも、映画とは関係ないけれど、最近は男性の弱みにつけ込んで、
わざと痴漢をしかけて、示談金を巻上げる女の子たちのグループも出没すると聞いたことがあります。
こんなことは本当に許せない行為です!事実だとしたら。
この映画。エンターテインメント性はあまりないと申し上げましたが
その分というのか、脇役は周防監督作品にはおなじみの俳優さんたち。
だから、映画としての見せ方にきちんと華があるんですよね。
だからこそ、なおさらぐいぐいと見入ってしまいました。
個人的には、山本耕史くん、もっと小さい役だと思っていたのに
かなり重要な脇役でした。そしてとても良かった。
そして、私、
一つこの映画を観て確信したことが。
主役の加瀬亮さん・・・
「硫黄島・・・」のときも、彼の演技に魅力を感じていたんですが、
今回、さらに彼の演技に魅了されてしまいました。
決してハンサムじゃないし、別にスタイルがいいわけじゃないんだけど
あの独特の雰囲気。
何か気になってしまう。。。
今までは、どんなに「すてきだなあ」と思う俳優さんでも
その作品自体に興味がないと、その人の出演された映画を観るまでの気持ちには至らなかったんですが、今回はどうしても、彼の今までの出演作が観たくなってきてしまいました。
これって・・・フォーリンラヴ?・・・っていうのは「のだめ」のセリフですが(笑)
自分、火が付くまで相当時間掛かるんですよね。鈍感っていうか。
でも、一旦火が付くと、もう激しい(笑)。
今回、ちょっと、ヤバイかも(爆)