2006年 12月 25日
第九演奏会 |
先日、母校の大学が毎年行っている「第九演奏会」を聴きに
方南町の普門館へ行ってきた。
とはいっても、終楽章の合唱のみの「第九演奏会」。
自分の母校では、大学の全ての学科の1年生全員対象に「ベートーベン交響曲第9番」の合唱を歌うことが必修科目にされていて、その集大成の発表会というわけ。
いやあ。。。若いっていいなあ。。しみじみ聴き入ってしまった。
失礼ながら、合唱の質は上手とはとても言い難い。(オケはすばらしかった)
でも、みんな指揮者に集中して一生懸命。
特に、第九の終楽章の一番のポイントは男性合唱、特にテノールのかっこよさだと
個人的に思いこんでいるんだけど、
20歳前後の若い男の子たちの声が、この第九のテノールにはぴったりなんだよなあ。
いやあ・・・白馬に乗った王子様のような溌剌としたお声・・・
おばさん、若い「気」をいっぱいもらっちゃったワ(笑)
大学1年生っていうと、だいたいの人が18歳か19歳ぐらい。
高校生ほど若くはないけど、お酒やたばこが許されない20歳前の中途半端な(笑)な彼らが、
本人が望むとも望まぬとも関わらず半ば強制的とはいえ(笑)
この時期に「第九」を経験するってある意味すごいこと。
22年前、同じように経験した自分だからこそなのかもしれないけど、今になって身に染みて感じてしまった。
そりゃ当然だけど、大学生にもいろんな人がいるわけで
「はあぁ?第九?なんで、そんな古くさいものを、高校生でもないのにイイトシしてみんなで仲良く歌わなきゃいけないんだよっ!」
っていう反発はあるはず。
自分のときもあったしね。
自分は英米文学科だったんだけど、ここの学科は派手で冷めた女の子が多かったから
当初は
「え~!合唱~?ダサ~(死語ですネ)」
って感じだったけど、必修科目だし、代返とか厳しいのでサボレないわけ。
最初、9月ごろは嫌々練習に参加するんだけど、
そのうち、段々「第九」の魅力にハマッていき、最後のほうは、みんなトイレや学食で口ずさんでいた。。。。
そして、本番の興奮。オーケストラやソロと大合唱が合わさったときの感動は
もう言葉に表わすことができないくらい。
「ブラボ~!」の声に至っては体中がシビレてしまった。。。。
実は当時、自分と同じ学年の同じ学科に某有名女優がいて(クラスは隣でしたけど)
学校の同窓会報に彼女のエッセイが載ったんだけど、
彼女にとって大学での一番の思い出は、この「第九合唱」を歌ったことで、
「感動して鳥肌が立った」と書いてあった。
女優だから、一般人とは違う経験も鳥肌の立つ経験もたくさんしているだろうに、
やはり、これだけ大勢の人と心を一つにして、同じ感動を分かち合うという経験は
彼女をしても大きな感銘を受けたんだろうネ。
自分も同じ共感を得たような気分で、読んでいて嬉しくなったもの。
ところで、この「第九」の感動的な経験が忘れられず
6年ほど前、北区に住んでいたころ、
「年末に区民で第九を合唱しよう」みたいな企画があって
1週間に1回の練習に夏ごろから参加することにしたんだけど、
結論からいうと、途中で挫折してしまった。
やっぱり、学生のころの情熱が冷めてしまったし
忙しい毎日の中で
途中のつまらない練習を経て本番にのぞむという醍醐味を楽しむ余裕が、そのころの自分にはなかったんだと思う。
(あと、「白馬にまたがる王子様」のようなテノールがいなかったことも・・・オイオイ・笑)
しかし、懲りないバカな自分(笑)。
今、また「合唱」への欲望がムクムクと湧いてきてしまって困ってしまって・・・。
有名な佐渡氏指揮の「1万人第九」(先日もTVで紹介されていましたネ)は大阪が中心だから、ちょっと一人で参加するのは難しいし勇気がいるんで無理かなと思うけど、
地元や都内で、そういうものがあったら参加しようかなあ・・・と思ってるところ。
中央区は、2008年、歌舞伎座での第九公演を計画していて、区民や区就業者を中心に参加者をつのるらしいけど・・・区民以外は駄目なのかしらん。。。
第九じゃなくてもいい。
フォーレのレクイエムとか、ハイドンの天地創造とか。
いや、盛り上がるのはやっぱり第九だよね。
どこかやってないかなあ。。。
ああ。。。感動欠乏症だあ。。。刺激が欲しい・・・・
方南町の普門館へ行ってきた。
とはいっても、終楽章の合唱のみの「第九演奏会」。
自分の母校では、大学の全ての学科の1年生全員対象に「ベートーベン交響曲第9番」の合唱を歌うことが必修科目にされていて、その集大成の発表会というわけ。
いやあ。。。若いっていいなあ。。しみじみ聴き入ってしまった。
失礼ながら、合唱の質は上手とはとても言い難い。(オケはすばらしかった)
でも、みんな指揮者に集中して一生懸命。
特に、第九の終楽章の一番のポイントは男性合唱、特にテノールのかっこよさだと
個人的に思いこんでいるんだけど、
20歳前後の若い男の子たちの声が、この第九のテノールにはぴったりなんだよなあ。
いやあ・・・白馬に乗った王子様のような溌剌としたお声・・・
おばさん、若い「気」をいっぱいもらっちゃったワ(笑)
大学1年生っていうと、だいたいの人が18歳か19歳ぐらい。
高校生ほど若くはないけど、お酒やたばこが許されない20歳前の中途半端な(笑)な彼らが、
本人が望むとも望まぬとも関わらず半ば強制的とはいえ(笑)
この時期に「第九」を経験するってある意味すごいこと。
22年前、同じように経験した自分だからこそなのかもしれないけど、今になって身に染みて感じてしまった。
そりゃ当然だけど、大学生にもいろんな人がいるわけで
「はあぁ?第九?なんで、そんな古くさいものを、高校生でもないのにイイトシしてみんなで仲良く歌わなきゃいけないんだよっ!」
っていう反発はあるはず。
自分のときもあったしね。
自分は英米文学科だったんだけど、ここの学科は派手で冷めた女の子が多かったから
当初は
「え~!合唱~?ダサ~(死語ですネ)」
って感じだったけど、必修科目だし、代返とか厳しいのでサボレないわけ。
最初、9月ごろは嫌々練習に参加するんだけど、
そのうち、段々「第九」の魅力にハマッていき、最後のほうは、みんなトイレや学食で口ずさんでいた。。。。
そして、本番の興奮。オーケストラやソロと大合唱が合わさったときの感動は
もう言葉に表わすことができないくらい。
「ブラボ~!」の声に至っては体中がシビレてしまった。。。。
実は当時、自分と同じ学年の同じ学科に某有名女優がいて(クラスは隣でしたけど)
学校の同窓会報に彼女のエッセイが載ったんだけど、
彼女にとって大学での一番の思い出は、この「第九合唱」を歌ったことで、
「感動して鳥肌が立った」と書いてあった。
女優だから、一般人とは違う経験も鳥肌の立つ経験もたくさんしているだろうに、
やはり、これだけ大勢の人と心を一つにして、同じ感動を分かち合うという経験は
彼女をしても大きな感銘を受けたんだろうネ。
自分も同じ共感を得たような気分で、読んでいて嬉しくなったもの。
ところで、この「第九」の感動的な経験が忘れられず
6年ほど前、北区に住んでいたころ、
「年末に区民で第九を合唱しよう」みたいな企画があって
1週間に1回の練習に夏ごろから参加することにしたんだけど、
結論からいうと、途中で挫折してしまった。
やっぱり、学生のころの情熱が冷めてしまったし
忙しい毎日の中で
途中のつまらない練習を経て本番にのぞむという醍醐味を楽しむ余裕が、そのころの自分にはなかったんだと思う。
(あと、「白馬にまたがる王子様」のようなテノールがいなかったことも・・・オイオイ・笑)
しかし、懲りないバカな自分(笑)。
今、また「合唱」への欲望がムクムクと湧いてきてしまって困ってしまって・・・。
有名な佐渡氏指揮の「1万人第九」(先日もTVで紹介されていましたネ)は大阪が中心だから、ちょっと一人で参加するのは難しいし勇気がいるんで無理かなと思うけど、
地元や都内で、そういうものがあったら参加しようかなあ・・・と思ってるところ。
中央区は、2008年、歌舞伎座での第九公演を計画していて、区民や区就業者を中心に参加者をつのるらしいけど・・・区民以外は駄目なのかしらん。。。
第九じゃなくてもいい。
フォーレのレクイエムとか、ハイドンの天地創造とか。
いや、盛り上がるのはやっぱり第九だよね。
どこかやってないかなあ。。。
ああ。。。感動欠乏症だあ。。。刺激が欲しい・・・・
by nekodeko_51
| 2006-12-25 07:32
| 音楽&海外アート